ニュース番組を見て知りました。
"nudge" (ナッジ)とは、親ゾウが鼻で子ゾウのお尻をそっと押しながら歩くように、行動を促すことを指す言葉だそうです。
例えば、いくら「ポイ捨て禁止!!」「罰金に処す」と書いてもタバコのポイ捨てが減らないように、脅しやペナルティによって人の行動を制限しようとしても、なかなか成果が上がらないことがあります。ナッジ理論とは、こういったことに対する、行動経済学の研究によって創出された理論だそうです。
この喫煙エリアでは、灰皿にメッセージプレートをつけて工夫したり、落ちた吸い殻回収用のトングをかけておいたり、貼り紙の文言を警告めいた表現を避けたものに変えたりすることで、地面ではなくきちんと灰皿に吸い殻が入れられる率がグンと上がったそうです。
コンビニのトイレの「いつもキレイに使っていただき、ありがとうございます。」の貼り紙もそのひとつ。
「ちゃんとしないとこうだぞ!」という表現を使うと反射的に(うるせぇ)という感情が動く(人が多い)ため、行動心理的に別のアプローチをする手法です。
禁煙したいと言いながら吸い続ける人、ダイエットしなきゃと言いつつ「今日はまだいいや」と食べる人、夏休みの宿題をギリギリまでやらないタイプの人、このようなタイプの人々に効果的にアプローチでき、善き行動選択をしてもらうことにつながる理論として、様々なところでの活用が広がっているそうです。(悪徳商法としても利用できそうなのが怖いところですが…。)
私もついこの間まで「やってこなければ居残りだぞ!!」と言ってやらせてきたわけですが、そのやり方に限界を感じたのも、時代の流れとして必然だったのかも知れません。
このナッジ理論、つばめ進学個別でやろうとしていることをはっきりと具現化していくことにつながりそうです。善き形で指導に生かしていけたらと思います。
*厚生労働省HPでもその考え方や事例を紹介していました。
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